プロジェクトマネージャー（PM）の副業｜募集の探し方や応募時の注意点を紹介
2025.12.1（月）
近年、本業の経験を活かして、副業でさらなるスキルアップや収入増を目指すビジネスパーソンが増えています。
特に、プロジェクト全体を管理するプロジェクトマネージャー（以下、PM）の副業は、自身の市場価値を高める選択肢として注目されています。
この記事では、PMの副業の始め方から具体的な募集例、副業を始める前に知っておきたい注意点までを詳しく解説します。
PMの副業は、20代のキャリアビルディングにつながる選択肢
20代のビジネスパーソンにとって、PMの副業は自身のキャリアビルディングに大きく貢献する可能性を秘めています。
本業とは異なる環境で多様なプロジェクトを経験することで、異なるプロジェクト・サービスで実践的なスキルが身につき、PMとしての成長が期待できます。
また、副業を通じて新たな人脈が広がることも大きなメリットです。
将来的にフリーランスとしての独立や起業を考えている場合、副業で得た経験や人とのつながりが、キャリアの選択肢を広げる重要な基盤となるでしょう。
PMの副業の需要と将来性
近年、多くの企業でIT人材が不足しており、プロジェクト全体を管理できるPMの需要は非常に高まっています。
企業は即戦力となるPM経験者を常に探しており、正社員としての確保が難しい場合、副業やフリーランスのPMに業務を委託するケースが増えています。
特に、デジタルトランスフォーメーション（DX）の推進などを背景に、ITコンサルティングのような専門知識を要するプロジェクトも増加傾向にあります。
このような状況から、PMの副業募集は今後も増加が見込まれ、将来性は高いと言えます。
PMの副業で得られる収入の目安
PMの副業で得られる収入は、経験やスキル、募集の規模によって大きく変動します。
時給換算では3,000〜5,000円程度が相場とされていますが、高いスキルを持つ場合はそれ以上の収入も期待できます。
月収の目安としては、週1〜2日の稼働で20〜40万円程度、週3日の稼働で40〜70万円程度が相場です。
大型のプロジェクトや専門性の高い募集に参画することで、さらなる高収入を得ることも可能です。
PMの副業における具体的な仕事内容と募集例
PMの副業における仕事内容は、本業のPMと大きく変わることはありません。
プロジェクトの計画立案から進捗管理、予算管理、チームメンバーとのコミュニケーションまで、プロジェクト全体を成功に導くためのマネジメント業務全般を担います。
具体的な募集例としては、以下のようなものがあります。
- 法人向けDX研修教材開発のマネジメント
- オフショア開発のプロジェクトマネジメント
- 医療系SaaS企業の事業開発PM
- 新規の漫画コンテンツ事業におけるPM
これらの募集では、PMとしての実務経験や、特定の業界に関する知見が求められることが多くあります。
PMが副業で得られる3つのメリット
PMが副業に取り組むことには、収入面以外にも多くのメリットが存在します。
本業だけでは得られない経験やスキル、そして新たな人とのつながりは、自身のキャリアをより豊かなものにしてくれます。
ここでは、PMの副業を始めることで得られる代表的な3つのメリットについて解説します。
本業にも活かせるスキルが身につく
副業を通じて、本業とは異なる業界や規模のプロジェクトに携わることで、PMとしてのスキルアップが期待できます。
例えば、新しいツールや開発手法に触れたり、これまで経験したことのない課題解決に取り組んだりする機会が得られます。
副業で得た新たな知識や経験は、本業のプロジェクトマネジメントにも活かせます。
自身の市場価値を高めることにもつながるでしょう。
多様なスキルを身につけることで、より幅広い募集に対応できるようになり、キャリアの選択肢も広がります。
新たな人とのつながりがキャリアを広げる
副業は、本業の職場だけでは出会えないような、多様なバックグラウンドを持つ人々とつながる絶好の機会です。
ビジネスパーソンとして働いていると、どうしても関わる人が固定されがちですが、副業では新しいクライアントやチームメンバーとの出会いがあります。
副業を通じて築いた人脈は、将来的にフリーランスとして独立したり、新たなビジネスチャンスにつながる可能性があります。
本業とは異なるネットワークを持つことで、新たな知見を得られることも大きなメリットと言えます。
本業に加えて収入を得られる
PMの副業募集は、専門性が求められるため、比較的高収入を得られるものが多いです。
本業の収入に加えて、副業からの収入があることで、経済的な安定につながります。
特に、会社の給与はプロジェクトの難易度に関わらず一定であることが一般的ですが、副業では自身のスキルや経験を活かして、より条件の良い募集を選べます。
成果を出せば、それが直接収入に反映されるため、やりがいを感じやすい点もメリットの一つです。
副業未経験からPM副業を始めるステップ
PMとしての経験はあっても、副業は未経験という方も多いです。
何から手をつければ良いのか分からないという不安を解消するために、ここからは副業を始めるための具体的なステップを解説します。
しっかりと準備を進めることで、スムーズに副業をスタートさせられます。
ステップ1：これまでの経験を整理し、自分の強みを把握する
まず初めに、これまでのPMとしての経験やスキルを棚卸しし、自分の強みを明確にすることが重要です。
どのような業界のプロジェクトを、どのくらいの規模で、どのような役割で担当してきたのかを具体的に書き出してみましょう。
加えて、スケジュール管理や予算管理、課題解決能力といったマネジメントスキルも整理します。
自分の得意分野やアピールポイントを把握することで、自分に合った副業募集を探しやすくなり、クライアントに対しても効果的に自己PRができるようになります。
ステップ2：本業の就業規則で副業が可能か確認する
副業を始める前に、必ず本業の就業規則を確認しましょう。
近年、副業を認める企業は増えていますが、企業によっては禁止されていたり、申請が必要だったりする場合があります。
特に、競合他社での副業や、本業の機密情報に関わるような業務は制限されていることが多いです。
後々のトラブルを避けるためにも、ルールをしっかりと確認し、必要であれば上司や人事部に相談することをおすすめします。
ステップ3：副業探しに役立つプラットフォームに登録する
自分の強みを整理し、就業規則の確認ができたら、実際に副業募集を探し始めます。
近年では、多様なスキルや経験を持つ人材と企業をつなぐための、キャリアSNSや副業マッチングサービス（プラットフォーム）が多く登場しています。
これらのプラットフォームに登録することで、効率的に自分に合った募集を見つけられます。
複数のサービスを比較検討し、自分のスキルや希望する働き方に合ったプラットフォームを選ぶことが、良いスタートを切るための鍵となります。
PMの副業募集を見つけるための3つの方法
自分に合ったPMの副業募集を見つけるためには、いくつかの方法があります。
それぞれに特徴があるため、自分に合った方法を組み合わせることで、より良い機会に出会える可能性が高まります。
ここでは、代表的な3つの方法を紹介します。
信頼できるつながりから探すならキャリアSNS「YOUTRUST」
YOUTRUSTは、友人や同僚など、信頼できる人からの紹介を通じてキャリアの機会を見つけられるキャリアSNSです。
プロフィールを充実させておくことで、あなたのスキルや経験に興味を持った企業からスカウトが届くこともあります。
YOUTRUSTでは、企業のカンパニーページに掲載募集だけでなく所属の社員のアカウントをも紐づいているため、その会社に関する情報収集がしやすく、安心して副業を始めやすいのが大きな特徴です。
まずは登録して、自分のキャリア情報をアップデートすることから始めてみましょう。
効率的に探したいなら副業エージェントの活用
副業エージェントは、あなたのスキルや希望条件に合った募集を紹介してくれるサービスです。
自分で募集を探す手間が省けるため、効率的に副業探しを進めたい方におすすめです。
また、エージェントは収入の交渉や契約手続きのサポートも行ってくれるため、副業が初めての方でも安心して利用できます。
複数のエージェントに登録し、それぞれの特徴を比較しながら活用すると良いでしょう。
身近な人からの紹介（リファラル）
本業での人脈や、友人・知人からの紹介（リファラル）も、副業を見つけるための有効な手段です。
既に信頼関係が構築されているため、話がスムーズに進みやすいというメリットがあります。
日頃から、周囲の人に副業に興味があることを伝えておくと、良い機会があった際に声をかけてもらえるかもしれません。
ただし、個人的なつながりだからこそ、契約内容や業務範囲は書面で明確にしておくことが、後のトラブルを防ぐために重要です。
その他、副業を始める方法や募集に応募する際の注意点について知りたい方は、こちらの記事も併せてお読みください。
PM副業を始める前に知っておきたい注意点
PMの副業は多くのメリットがある一方で、始める前に知っておくべき注意点も存在します。
特に、本業との両立や税金に関する知識は、スムーズに副業を続ける上で欠かせません。
ここでは、代表的な2つの注意点について解説します。
本業とのバランスを考えた時間管理
副業を始めると、プライベートな時間を使って業務に取り組むことになります。
そのため、本業に支障が出ないよう、しっかりと時間管理を行うことが非常に重要です。
無理なスケジュールを組んでしまうと、体調を崩したり、本業と副業のどちらのパフォーマンスも低下したりする可能性があります。
自分のキャパシティを把握し、休日や平日の夜など、無理のない範囲で稼働できる募集を選ぶようにしましょう。
副業の所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要
副業で得た所得（収入から経費を差し引いた金額）が年間で20万円を超える場合、原則として確定申告が必要になります。
確定申告とは、1年間の所得を計算して税務署に申告し、所得税を納める手続きのことです。
所得が20万円以下であれば所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は別途必要になる点に注意が必要です。
手続きに不安がある場合は、税務署や税理士に相談することをおすすめします。
PM経験を活かせる他の副業の選択肢
PMとして培ったプロジェクトマネジメントスキルや課題解決能力は、他の職種でも大いに活かせます。
もしPMの副業がしっくりこなかったり、さらにキャリアの幅を広げたかったりする場合には、他の選択肢を検討してみるのも良いでしょう。
ここでは、PM経験を活かせる代表的な3つの副業を紹介します。
PMO（プロジェクト・マネジメント・オフィス）
PMOは、PMの補佐役としてプロジェクトを支援する役割を担います。
具体的な業務としては、プロジェクト関連の資料作成や、現場メンバーのマネジメントなどが挙げられます。
PMOは、PMよりも実務的な能力が求められることが多く、PMとしての経験が浅い場合や、大規模なプロジェクトの経験が少ない場合に適した選択肢と言えます。
PMをサポートする立場から、プロジェクト全体を俯瞰する新たな視点を得られます。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、クライアント企業の経営課題に対し、ITを活用した解決策を提案・実行する仕事です。
PMとして培った課題解決能力や、プロジェクトを推進する力は、ITコンサルタントの業務に直結します。
企業のDX推進などを背景にITコンサルタントの需要は高まっており、副業募集も豊富に存在します。
PM経験を活かして、より上流の戦略立案などに関わりたい方におすすめの副業です。
事業開発
事業開発は、新規事業の企画立案から実行までを担当する職種です。
市場調査やビジネスモデルの構築、アライアンスなど、業務内容は多岐にわたります。
PMとしてプロジェクト全体を俯瞰し、ビジネスとシステムの両面を理解しながら物事を推進してきた経験は、事業開発の現場で大いに役立ちます。
新しいサービスやプロダクトを生み出すことに興味がある方にとって、非常にやりがいのある副業と言えます。
PM副業で、理想のキャリアへの一歩を踏み出そう
この記事では、PM副業について、その需要やメリット、始め方から注意点までを幅広く解説しました。
PMの副業は、収入を得られるだけでなく、スキルアップや人脈形成など、あなたのキャリアビルディングにとって多くのプラスの効果をもたらします。
まずは自身の経験を整理し、どのような副業に挑戦したいかを考えることから始めてみましょう。
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