間瀬 清香さん|副業でスキルアップ、未経験の広報に挑戦
2025.12.1(月)
リモートワークの拡大や通勤時間の減少で生まれた時間で、副業をはじめたい!と考える方は多くいるのではないでしょうか?
今回お話を伺った間瀬さんも、そんな1人。
間瀬さんは大手IT企業に勤めて4年。仕事内容や待遇には魅力を感じる一方、同じ会社で同じ業務を続けてきたことに、漠然とした疑問を抱くように。
しかし、副業を始めて、働くことに対する自分の価値観や本業で培ってきたスキルの大切さに気付いたといいます。
今の会社をすぐに転職する気はないけど、いつかの決断のためにスキルアップとしての副業を考えたいー。そんな考えがある人こそ、ぜひ読んでほしい取材になりました。
間瀬 清香さん
大手IT企業で法人営業に従事。スキルアップを目的に2021年4月から、Z世代むけの通話SNS「Yay!(イェイ)」を提供する株式会社ナナメウエに副業でジョイン。未経験の広報に挑戦している。
副業を始めたのは、社会人4年目の行き詰まりを破りたかったから
副業をどうして始めようと思いましたか?
いくつかのきっかけが重なったと思います。
ひとつは新型コロナウイルスの感染拡大で、オンライン商談・打ち合わせが増え時間的なゆとりができたことです。
本業の法人営業では1都3県にお客様がいます。コロナ前は所沢から横浜、そのあと柏に行くといった首都圏を横断する毎日で、移動に時間がかかっていました。
リモートワークに切り替わってからは、既存のお客様も新規のお客様もオンライン商談になりました。
週3日あった外回りは週1日になり時間ができました。ちなみに今年度は一度しか本社に出社していません。
もうひとつは社会人4年目になり、気持ちにも余裕が出てきたことです。
効率的に仕事を進められるようになり、何か新しいチャレンジしたい気持ちが生まれました。その一方で、不安もあったんです。
新しいチャレンジをしたいと考える中芽生えた不安はどのようなものですか。
入社してから丸3年、法人営業の経験しかなかったので、自分にはどんなスキルが身についているのか、漠然と不安を感じていました。
加えて、コロナの影響を受けたクライアント様やリーマンショック時に影響を受けた父の姿などを見て、
「会社にしがみつくのは考えもの」
「自分で何かできるようになった方がいい」
という意識もなんとなく生まれてきたんです。
社会人としてスキルアップするためには、と考えて最初に思い浮かんだのが「副業」でした。
副業するにあたり、本業の制約はありませんでしたか。
私が勤めている企業は副業解禁はもとより年間休日の大幅増加など働き方改革に非常に意欲的です。
時間にも気持ちにも余裕ができたし、会社も制度を整えているなら活用しようと前向きに考え始めました。
掛け算できるスキルを増やすために、未経験職種に挑戦
副業先はどうやって見つけたんですか。
「副業 複業」のワードで検索していたところ、YOUTRUSTにたどりつき登録しました。
今回の副業先は、タイムラインに流れてきた副業募集の投稿を偶然見かけて応募しました。

※実際の求人内容(現在は募集終了)
なぜ未経験の広報に応募しようと思ったんですか?
広報は未経験でしたが、掛け算できるスキルがあると今後もし転職しようとした時に自信につながると思い、「話を聞きたい」を押しました。
インターンでSNSを運用した経験やブログをたまに書いていることもあり、何かを書くことや発信することにはもともと興味がありました。
経験者を求める求人が多い中で、「広報未経験でも可」という意外な組み合わせの内容は、必然的に目に留まりましたね。
副業にはどのくらいの時間をあてていますか。
平日終業後や土日を合わせて、週10時間程度携わっています。
始める前に一番心配していたのが「副業で忙しすぎにならないか?」という点です。
蓋を開けてみると、副業先の広報チーム全員が副業メンバーだったり、働き方を配慮してくれたりと、全く心配はいりませんでした。
週末も、土曜の午前に副業ワークを片付けて、午後からは出かけられるなどプライベートの時間も確保できています。
副業を初めて約2ヶ月ですが、ずっとオンラインでやりとりしていた中、実は明日初めてオフィスに遊びに行くんです!
直接は会ったことのない同僚ですが、すでに信頼関係ができているので、会えるのがとても楽しみです。
いつか転職することになっても、迷いなくできる準備と自信ができた
本業へ良い影響はありましたか。
本業で当たり前なこと、例えば、社長から社員へ向けたメッセージの発信手法などを副業先に共有したら、とても喜ばれてそのまま活用されたんです!
同じ会社での法人営業の経験しかなかったので、どういうスキルが身についているのか、漠然と不安を感じていました。
副業を通じて不安が少しずつ解消され、自分のやってきたことに自信が持てるようになりました。
時間の意識も変わりました。副業の時間を作るために、本業の仕事をダラダラせず、メリハリをつけて進めるようになりました。
張り合いが生まれるので、良い感じです。

副業を通じ、キャリア観は変わりましたか。
新しいキャリアのチャレンジをしたくなった時のバックアップができたように感じます。
今までは、仮に転職を検討することになっても「年収が下がる」と思ってしまい、面白い選択肢が出てきても躊躇するかもしれないと考えていました。
しかし副業を経験した今では、副業で一定の収入が確保できれば、迷いなくキャリアチェンジできるようになると思っています。
これからのキャリア設計について教えてください。
私の世代は「さとり世代」と呼ばれる20代後半層です。※取材当時
リーマンショック・東日本大震災そしてコロナと、いつ何が起こるか分からないのを身近に感じてきました。
もしかしたら他の世代よりも、何が起こっても自立できるよう「会社にしがみつかない」「スキルを手に入れる」ようなキャリアを設計する気持ちが強いかもしれません。
「いつかは転職するだろう」という気持ちはありながらも、本業でも楽しく働き続けていきたいので、副業・複業でスキルを増やしながら、キャリアの選択肢を広げていきたいです。









